【肩こりが原因の薄毛】肩こりで薄毛になる理由と薄毛の対策方法
肩こりや首こりは頭部への血行不良を引き起こすため、薄毛の原因になってしまいます。
もし、こりが酷く抜け毛が増えてきたり薄毛が進行したりしている場合は、肩こりが原因かもしれません。
そこでここでは、肩こりが薄毛の原因になる理由や肩こりが起きる原因、肩こりによる薄毛の解消法について解説していきます。
目次
肩こりが抜け毛・薄毛の原因:肩や首のこりはなぜハゲの原因になるのか
肩こりが抜け毛や薄毛を引き起こすのには理由があります。
その主な原因は「血行不良」です。肩や首の血流が悪くなることで、髪の毛が受ける悪影響も大きくなってしまうのです。
肩こりや首のこりが抜け毛・薄毛の原因になる理由
肩こりや首こりが薄毛の原因になる理由のほとんどは、血行不良です。
肩周辺には、僧帽筋をはじめ頚板状筋や肩甲拳筋、菱形筋など、多くの筋肉が密集しています。
これらの筋肉は、後頭部から肩、そして背中にかけて存在しています。
そのため、肩こりや首こりと言っても、実際にこっている範囲はたいへん広いのです。
この部分がこることで、頭部への血流は著しく悪化してしまうのです。
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首や肩の血行不良からくる頭皮の血行不良が薄毛・抜け毛の原因に
頭部の血行不良は、髪の発育に不可欠な栄養分の不足を招くため、性別にかかわらず抜け毛や薄毛の原因になります。
血液中には、胃や腸で吸収された栄養分や肺から取り入れた新鮮な酸素が流れています。
その血液が頭皮にスムーズに流れないと、毛乳頭に栄養分や酸素がほとんど届けられなくなります。
その結果、髪が成長する前に抜けてしまったり薄毛が進行したりするのです。
血行不良が及ぼす悪影響はそれだけではありません。頭部にたまっている老廃物の排出も滞らせてしまいます。
そのため、慢性的に血液が流れにくくなり、抜け毛が増えてしまいます。
また頭部の血行不良は、頭皮環境も悪化させるため注意しましょう。
首と頭部の筋肉はつながっていることから、肩や首のこりと頭部の血行不良は頭皮を固くします。
その結果、髪が成長するための基盤が弱くなるため、薄毛の原因になります。
m字ハゲやつむじハゲと肩こりの関係
M字ハゲやつむじハゲは、30~40代など壮年期以降の男性に多く見られる薄毛のタイプです。
このような薄毛の場合、肩こりとは直接関係はありません。
つまり、肩こりがM字やつむじハゲの原因になるわけではないのです。
これらの薄毛は、男性型脱毛症(AGA)によるものだからです。
しかし、肩こりが薄毛の進行スピードを速くしている可能性があるため、注意してください。
肩こりによる血行不良で髪への栄養分が少なくなると、余計に抜け毛が増える恐れがあるためです。
また肩こりは、AGA治療中でも効果が出るまでの時間が延びる原因にもなります。
関連ページ:薄毛の直接的な原因は6つ!男性ホルモンによる薄毛が原因
肩こりの原因となる生活習慣
肩こりになる原因は、主に生活習慣にあります。
肩や首がこる動作や姿勢を長時間続けていないかチェックしましょう。
デスクワークによって同じ姿勢を続けることによるこり
デスクワークをしている人は、あまり動かずにイスに座った状態で長時間仕事をします。
そのため、腰や背中、肩、そして首など、全身の筋肉がこわばる傾向にあります。
特に頭を支える首や肩には、思った以上に強い負担がかかるため注意してください。
首周辺には、背もたれのように体を支えるものがありません。
そのため、頭を首と肩の筋肉が直接支えることになります。その結果、肩こりや首こりが起きてしまうのです。
デスクワークによって画面を見続けることによって目の疲れがおこる
多くのデスクワークでは、パソコンの画面を長時間見続けることになります。
すると、目の乾燥やショボショボ感、目の奥の痛みなど、眼精疲労の症状があらわれやすくなります。
目のピント機能を頻繁に使うため、頭痛を感じることもあるでしょう。
このような眼精疲労は、目の奥にある筋肉を緊張させます。
その筋肉は頭部への血流にも影響しているため、目の疲れも頭部への血行不良の原因になっているのです。
ストレスによる自律神経の乱れも肩こりの原因に
ストレスによって乱れた自律神経も、肩こりの原因になります。
強いストレスがかかり続けると、身体機能を司っている自律神経に悪影響を及ぼします。
交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、身体機能が上手に働かなくなるわけです。
その結果、リラックスするための機能が低下して筋肉の緊張状態が続き、肩こりを引き起こしたり全身の血流を悪化させたりします。
このように、自律神経の乱れによって肩こりが引き起こされることは、様々な研究で証明されています。
たとえば、一般社団法人日本臨床内科医会は、自律神経の乱れが肩こりや背部痛、腰痛を発生させることを資料で公開しています。
自律神経のバランスが乱れると、安静にしているの に心臓の鼓動が激しくなる、胃腸の具合がよくない、 突然からだがほてるといった、多くの不快な症状が 引き起こされます。症状はその人の弱い部分に現れ やすく、体質的におなかが弱い人には腹痛や下痢な ど、肩がこりやすい人にはがんこな肩こりが起きます。
引用元:一般社団法人日本臨床内科医会
また九州大学病院の研究でも、慢性疲労による自律神経機能と肩こりとの間に相関関係があることを発表しています。
疲労感とその他の身体との関連においては、疲労感は肩こりと正の相関(P=0.0046、 rs=0.607、y=0.71x+1.66、R2=0.51)が認めら れた(図4)。
引用元:九州大学病院
「慢性疲労における自律神経系の機能異常と心身の症状との関連および事前の香り暴露がストレス刺激による疲労や精神・神経・内分泌系に及ぼす影響」
ストレスによる自律神経の機能低下が慢性化すると、肩こりも治りにくくなります。そのため薄毛対策には、肩こりの原因となるストレスを上手に解消することが必要になってくるのです。
肩こりの解消の仕方や改善方法と肩こりによる薄毛の対策
薄毛改善には、肩こりを上手に解消することが大切です。
そのためには、ストレッチや有酸素運動、育毛剤の使用などがおすすめです。
薄毛になる前に肩こりをほぐすストレッチ
肩こりを解消するためには、毎日ストレッチを行いましょう。
時間が空いた時などに、手で首筋を伸ばしたり、腕を回して肩まわりの緊張をほぐすことが大切です。
特にこりやすい肩甲骨まわりをストレッチすると効果的です。
肩甲骨周辺は筋肉が多く集まるところで、筋肉がこりやすい部分です。
そのため、肩甲骨を大きく動かすストレッチがおすすめです。
やり方は、息を吸いながら腕を大きく広げて、背中の中心で左右の肩甲骨をつけるイメージで胸を張ります。
そしてゆっくりと息を吐きながら、反対に左右の肩甲骨を遠ざけるイメージで、大きく広げた腕を体の前に伸ばしましょう。
お風呂に入っている間に行うなど、血流が良い状態でストレッチをするとさらに効果的です。
有酸素運動は首と肩と頭皮の血行を促進して薄毛を予防する
有酸素運動は全身の血流を促進させるため、薄毛の予防になります。
また、体を動かすことで筋肉がほぐれます。
そのため首や肩まわりのこりが解消され、血流の改善をサポートしてくれます。
デスクワークのように筋肉が凝り固まりやすい生活を送っている場合は、有酸素運動が特に効果的です。
有酸素運動の効果を十分に得るためには、30分以上行うことが好ましいです。
また、肩のストレッチと並行して行うとより効果的でしょう。
肩こりを解消して育毛対策をする有酸素運動は散歩
数ある有酸素運動の中で、肩こりを解消するためのおすすめの方法は「散歩」です。
散歩やウォーキングは、特別な道具が必要ではないため手軽にできます。
また、足の筋肉も適度に鍛えてくれるため、血液のポンプ機能の向上や肥満防止にも効果的です。
有酸素運動の効果を高めるためには、散歩する際に次のことを実践しましょう。
まず、姿勢をよくすることです。
頭頂部を上からひもで吊るされているような感覚で、頭と首、腰をまっすぐ伸ばすことが大切です。
そうすることで、頭部への血流がスムーズになります。
次に、足の裏全体を使って大股で歩くことです。
大股で歩くことで運動量が上がり、股関節のストレッチにもなります。
また、かかとから着地し、つま先で地面を蹴るような足の裏全体を使った歩き方をすることで、体のバランスを整えたり足の裏を刺激して血行を促進したりできます。
そして、腕をよく振ることです。
肩まわりのこりをほぐして血行をよくするためには、腕をよく振ることが大切です。
有酸素運動での血流改善に加え肩まわりのこりを解消することで、より効果的な育毛対策ができるでしょう。
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血行不良には育毛剤も有効
頭部の血行不良を改善するためには、育毛剤の使用も有効です。
育毛剤には多くの種類があります。その中で、血行を促進する天然成分や医薬品が配合されているものがおすすめです。
たとえば、センブリエキスやニンジンエキス、海藻エキスなどの成分です。
ただし、発毛剤という強い成分の育毛剤の使用で、頭皮環境が悪化すると抜け毛の原因になります。
自分の頭皮に合った育毛剤を使用するようにしてください。
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